福岡大濠中学高等学校の教育講演会を終え
昨日は名門校福岡大濠中学高等学校の教育講演会として 『こころのコンサート』を開催して頂いた。 今は昨日戴いた綺麗な花束達の花の香り漂う部屋で書いている これまでの講演会でコンサートを開催するというのは前例がなく 初めての試みだったそうだ。 温かい歓迎、そして開催してくださった保護者会の方々に心から感謝します。 大濠公園を見渡す、立派な視聴覚室の中で、 生の旋律と共にお届けしたコンサート。
さすが名門とあり素晴らしい建物に驚いた。
今回は ピアノは筒井信吾さん チェロの小林真裕美さん、 九響でも活躍している、バイオリンの八尋朋子さん、ヴィオラの西井一恵さん 素敵なメンバーでお届けした。 会場はぴりっとした独特の雰囲気があったが、そういう時もある。
演奏は、どのパートの音色にも優しさが込められ、 会場を温かい空気に包んでくれていた。 僕もみなさんの意識と繋がれることを常に意識しながら
歌や詩をお届けさせていただいた。 コンサートを通じて 「今を生きるということはどういうことなのか?」 「 夢を叶えていくために大切なこと」 「どうして親子としてめぐり逢うのか?」 今という現実を これからを親子として生きていく中で 大切なもの思い出す時間になるものであったならば幸いだ。
コンサート終了後 保護者の方から質問があった 『今、子供の進路について悩んでいます。橋本さんはどうやって夢を見つけられたのですか?』
という質問を頂いた。 中学生などの子供達を対象としたコンサートの際には、 夢をみつけることとはどういうことか?を中心に伝えているのだが、 お母さん方も同じ様に、今ある悩みは、そこにあるのだと思った。 その場で、 自分が旅を通じて出会った音楽の話と、 「こうあるべき」を外し、 視点を変えてみてはいかがでしょうか?とお答えした。 「じゃ旅なんかいいですかね?」 「あ~絶対いいとおもいますよ!」 改めて、振り返ると伝えたいことがあったので ここに残しておきたいと思う。 自分が何が好きで 何がやりたいのか? 将来何をしていこうとか? 十分に考える時間が果たして 子供達にあるのだろうかと思う? ここで言う 考えるとは
考えること=勉強 ではなく 「生きていく中で必要なことを考える力のこと」である たいていの場合、毎日、習い事、そして、学校、塾があり、 中学・高校に入れば試験勉強まで入ってくる。 今の小学生は僕の時代よりも もっと忙しい。笑
僕は思う。 「自分を知る時間なんてどこにあるのだろうか?」 「自分をみつめる時間はどこにあるのだろうか?」 そういう方法は以外と 誰も教えてはくれないものである。 ここは、小さな頃からの環境、
そしてこの教育のシステムのあり方と、教育の内容も大きく影響すると思う。
僕もそうだったように、もちろんそうでない人もいるが、
漠然とした目的で いい学校に入り いい会社に入り
結婚して子供を産む…という スタンダードな生き方は
今の子供達は窮屈なのではないかと思ったりする。
それを望んでいるのであれば良いが
それがいつの間にか、親やまわりが描く幸せの延長上にあるのであれば
それは果たして 本人は幸せなのだろうか?
僕はもっと子供達が 「小さい頃から自分で感じて考える時間」が大切なのだと思う
そして声に出して「僕はこう思う」というふうに
「発言する習慣」をつけることは大事だと思う
周りはその発言を尊重し 一人の人間として丁寧にディスカッションする
すでに新しい時代が始まっている
文明もすごい速さで進歩している
どんどん好きなこと 想像したことを形にできる時代がきている
夢をサポートし実現していく方法も色々ある
僕の学生時代では考えられない時代である
僕は子供達に伝えたい
まずは好きなこと 興味のあることをみつける あとはそれに進めばいいだけ
ただ、好きなことを見つけるためには、
「自分を知ること」 そして 「感じる力が必要」なのだと思う。
ある偏見でみるのではなく なんでもいい。
情熱が注げる 好きなものを見つける
進みながら何度も壁にぶつかりながら どうしたら想像を形に変えることができるのかを考える
その人生の中で 様々な出来事を体験する 良いことばかりではない
だから素晴らしいのである
叶えたいと思うのであれば 叶えるために必要なものを自分で見つけ 感じて身につけていけばいい 結局 どう歩こうと 自分で選んだことであれば後悔しないのではなかろうか
僕も 僕の周りにいた友人たちもそうだったように ぼやけた道を進むことは 結局何のための勉強かもわからないまま歩くことになる
それはそれでいいとは思うが・・・
僕の場合、なんとなくの夢を掲げ
関西大学 社会学部マスコミュニケーション学部へ入り 学び
いざ卒業し、就職活動をするために履歴書を書こうと思ったのだが、 履歴書には熱い想いが込められなかった。
結局のところ これがしたいという情熱がわいてこなかった。 そこで初めて真剣に考えたのだ。
自分という人間を見つめるという作業をした。
そしてたどり着いた音楽という未知なる世界。 知識もなにもなく 根拠のない自分の自信を信じ 親やまわりの大反対を押し切って進んで行ったのである。 そして、自分のこころに従って生きた今 かけがえのない人たちに出会い 「生きること」すべてに感動を味わいながら かけがえのない一瞬一瞬 を 僕は生きている
今だから思う。 小さい頃から好きなことを見つけ 伸ばしてあげる環境が大事なのだと。
「自分を知る時間」を作ってあげることが大切なのだと。 そのための環境づくり 受け皿が必要なのだと そのためには「感じる力」が大切! 感じるという感性を磨く すると様々な出来事 ニュースや旅、人との出会い、ちょっとした出来事から感じたことから 湧き上がってくるものがきっとある
そして その湧きおこる感覚の中に
自分が今世でやるべきことをみつけることができるのだと思う 見つけたら あとはただ進めばいい 方向転換も全然あり 人生は自分の夢にたどり着き 叶えるためにある 親でも、先人も、子供達の夢を見つけてあげる環境を作ってあげることが 子供達、そして我々の幸せにつながるのではないだろうか
僕は子供達に夢を叶えるために大切なものを詩で伝えたりしているが 改めて今回この様な機会を頂き、はっきりと次なる目的が見えた。